ご挨拶

謹啓

時下、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

今般、第20回日本脳腫瘍の外科学会の会長を仰せつかり、2015年（平成27年）9月25日・26日の2日間、名古屋市内の老舗である名古屋観光ホテルにて開催する運びとなりました。第20回という本学会にとっても記念すべき時に会長を拝命致しましたことは、身に余る光栄と存じておりますと共に、本会を成功させるべくその責務の重大さに身の引き締まる思いであります。

本会は、1996年に久保田紀彦会長（当時：福井大学医学部脳脊髄神経外科講座教授）の下、神野哲夫先生（当時：藤田保健衛生大学医学部脳神経外科講座教授）や嘉山孝正先生（当時：山形大学医学部脳神経外科講座教授）らが支援され、福井の温泉郷で第1回総会が開催されました。その後、会員数は会を重ねる度に増加し、現在では、800余名の会員を擁する程の学会に成長致しました。内容も、特別シンポジウム、ハンズオンセミナー、メイントピック、特別講習会等の新たな企画が次々と編み出され、脳腫瘍外科学に特化した内容の豊富さは他の学会には類を見ない構成となっております。

一方、同時開催の教育セミナーは、（一社）日本脳神経外科学会脳腫瘍関連4学会合同生涯教育セミナーとして、毎年本学会会期中に併せて開催されており、その内容は、WHOの脳腫瘍分類による新しい概念と各種手術機器の新たな開発のもと、現在の脳腫瘍外科学の一方的な教育ではなく、参加者と直接討論して検証し、今後の展望を検討する、大変意義深いものになっております。

第20回学会総会でも会員による活発な討論を期待するとともに、関連する様々な方々との積極的な情報交換、交流の場を設けたいと存じておりまして、“夢・新たなる挑戦”のメインタイトルのもと、特色ある企画を多数検討しております。どうか皆様の積極的なご参集を心よりお待ち申し上げております。

末筆となりましたが、皆様のますますのご発展をお祈り申し上げております。

謹白

平成27年3月吉日

第20回日本脳腫瘍の外科学会
会長　若林　俊彦
名古屋大学大学院医学系研究科
脳神経外科 教授